2015.07.12 Sunday
東京国際ブックフェア「本の学校」で話をしてきました
先日開催された東京国際ブックフェアの「本の学校」の第3分科会にて『本との出会い方』というテーマで話をしてきました。
告知文では
といった内容で告知されています。詳細については、もしかしたらどこかで記事としてアップされるかもしれませんので、そこはそこにお任せして、自分的にもう少しお話をしたかった内容について書きたいと思います。
今回、リアル書店の店長をつとめていた久禮さん、そしてネット側としてブックレビューコミュニティ「ブクログ」の中の人として、ある種両極端2人を読んで話をさせていただきました。
ネット側への投げかけとして「最近、新聞広告が効かなくなってきた」という切り口で、司会の松井さんから質問をされましたし、最後の質疑応答でも新聞広告について質問を受けました。
僕の個人的な感想としては、未だに新聞を読む層には効いている、届いてると考えています。
新聞の部数については、ガベージニュースさんの記事を見ていただいたらわかりますが、下降傾向にあります。
http://www.garbagenews.net/archives/2194431.html
当然ながら、現時点においても多くの部数を発行する新聞もありますので、いま急激に効かなくなっているというのはいささか乱暴な気がしています、そしてお金を出して本を読む層と新聞を読む層というのは結構、交差していると感じています。
しかし、これからの読者(いわゆる、M1F1層)について、新たに新聞を積極的に定期購読していくのは難しいと感じています。(ただし、デジタル版を定期購読というのは日経新聞などは無料有料含め会員250万人とうまくいってると感じています)
なので、今後出版社は新聞広告に依存しない、本との出会いを考える必然性は出ていると考えています。
それが、単純に純広告ないしアドネットワークを介してのバナー広告での告知でいいのかというのは実は疑問があったりします。本というのは、ターゲットを絞った商材であったりします。小説、ビジネス書、実用書など。
そうした点から考えると、いろいろなデータを活用できるDMPなどとの組み合わせではないかとも考えられるのですが、まだまだ予算的なところで1冊の本でかけられる広告予算を考えると、現実的なものなのかと考える部分はあります。ただ、予算的なものが解決するのであればその利用は可能性があるのではと考えています。
ちなみにDMPの概要については、以下の本がおすすめです。
それ以外では、自社のメデイア構築も一つのチャレンジとして良いのではと考えています。
「メディア」といっても、単純に読み物的なサイトを立ち上げるのか、それとも会員制サイトでもいいと思います。
事例としては、以下のようなものがあると思います。
http://sai-zen-sen.jp/
http://hon.bunshun.jp/
http://www.mishimaga.com/
http://www.gentosha.jp/
で、現状自分でも整理ついていなく、先日ある出版者さんの社内勉強会でもにたようなお話をさせていただきましたが、基本的に今はチャレンジの時期なんだと感じています。
そうした流れから、出版社の広告出稿においても、最近はSNS向けの広告出稿も広がっていると聞いています。
おそらく、これから出版社が苦しまなければいけないのは、KGIと思われる「売上高」だけでなく、他のKPIを見ていきいかに、売り上げがあがる施策が何かを見つけていかなければいけないのだと感じています。
そんな中、インターネットを起点に本に関わる仕事をしている立場として、言えるのは、この色々と移り変わる中で情報を判断できるデジタルに強い人材もしくはパートナーの獲得は優先してやったほうが良いのではと思います。
おそらく、多くの会社が今やっていることだと思いますが、なんか結論の出てないエントリーで申し訳ない感じです。
告知文では
読者と本の出会い方が多様になってきている。従来、読者が本と出会う環境は書店店頭や新聞書評が主だったが、いまではAmazonレビューなどのWeb情報や、TwitterなどのSNSで多くの読書情報が発信されている。リアルな場での読書会や本に関するイベントも盛んだ。当分科会では、WebメディアやSNS、そして書店の現場から、媒体の枠を超え、読者と本との出会い方を探っていく。
コーディネーター●松井祐輔(『HAB』発行人/本屋「小屋BOOKS」店主)
パネリスト●大西隆幸(ブクログ)、久禮亮太(久禮書店〈KUREBOOKS〉店主)、仲俣暁生(編集者、文筆家、『マガジン航』*編集発行人*)
といった内容で告知されています。詳細については、もしかしたらどこかで記事としてアップされるかもしれませんので、そこはそこにお任せして、自分的にもう少しお話をしたかった内容について書きたいと思います。
今回、リアル書店の店長をつとめていた久禮さん、そしてネット側としてブックレビューコミュニティ「ブクログ」の中の人として、ある種両極端2人を読んで話をさせていただきました。
ネット側への投げかけとして「最近、新聞広告が効かなくなってきた」という切り口で、司会の松井さんから質問をされましたし、最後の質疑応答でも新聞広告について質問を受けました。
僕の個人的な感想としては、未だに新聞を読む層には効いている、届いてると考えています。
新聞の部数については、ガベージニュースさんの記事を見ていただいたらわかりますが、下降傾向にあります。
http://www.garbagenews.net/archives/2194431.html
当然ながら、現時点においても多くの部数を発行する新聞もありますので、いま急激に効かなくなっているというのはいささか乱暴な気がしています、そしてお金を出して本を読む層と新聞を読む層というのは結構、交差していると感じています。
しかし、これからの読者(いわゆる、M1F1層)について、新たに新聞を積極的に定期購読していくのは難しいと感じています。(ただし、デジタル版を定期購読というのは日経新聞などは無料有料含め会員250万人とうまくいってると感じています)
なので、今後出版社は新聞広告に依存しない、本との出会いを考える必然性は出ていると考えています。
それが、単純に純広告ないしアドネットワークを介してのバナー広告での告知でいいのかというのは実は疑問があったりします。本というのは、ターゲットを絞った商材であったりします。小説、ビジネス書、実用書など。
そうした点から考えると、いろいろなデータを活用できるDMPなどとの組み合わせではないかとも考えられるのですが、まだまだ予算的なところで1冊の本でかけられる広告予算を考えると、現実的なものなのかと考える部分はあります。ただ、予算的なものが解決するのであればその利用は可能性があるのではと考えています。
ちなみにDMPの概要については、以下の本がおすすめです。
それ以外では、自社のメデイア構築も一つのチャレンジとして良いのではと考えています。
「メディア」といっても、単純に読み物的なサイトを立ち上げるのか、それとも会員制サイトでもいいと思います。
事例としては、以下のようなものがあると思います。
http://sai-zen-sen.jp/
http://hon.bunshun.jp/
http://www.mishimaga.com/
http://www.gentosha.jp/
で、現状自分でも整理ついていなく、先日ある出版者さんの社内勉強会でもにたようなお話をさせていただきましたが、基本的に今はチャレンジの時期なんだと感じています。
そうした流れから、出版社の広告出稿においても、最近はSNS向けの広告出稿も広がっていると聞いています。
おそらく、これから出版社が苦しまなければいけないのは、KGIと思われる「売上高」だけでなく、他のKPIを見ていきいかに、売り上げがあがる施策が何かを見つけていかなければいけないのだと感じています。
そんな中、インターネットを起点に本に関わる仕事をしている立場として、言えるのは、この色々と移り変わる中で情報を判断できるデジタルに強い人材もしくはパートナーの獲得は優先してやったほうが良いのではと思います。
おそらく、多くの会社が今やっていることだと思いますが、なんか結論の出てないエントリーで申し訳ない感じです。
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